頭の中ではまとまっているはずなのに、いざ言葉にしようとすると詰まってしまう。
そんな体験をしたことないですか
話し方の方法を学んだり、人前で話す機会を作り改善してきたんじゃないでしょうか
この著書では話し方や人前で話す前に、自分の価値観の気づき、言葉のストックを増やす方法がありました。
その方法が「言語化ノート術」です。
伝える力を身に着けたい
コミュニケーション能力をあげて楽しい毎日を過ごしたい
言語化は才能ではなく後天的に身につくスキルであり、適切な手順を踏めば誰でも鍛えられます。
読み終える頃には、日常の出来事をスムーズに言葉にでき、自分の考えを整理できる未来が想像できるはずです。
スリーステップでできる難しい技術ではないので、読んだら気軽に取組んでください。
言語化に苦手意識を持つ人のハードルを下げ、取り組みやすさを与えてくれます。
1.言語化は「センス」ではなく鍛えられる技術
言語化は才能ではなく、誰でも身につけられる後天的なスキルとして紹介されています。
本書では、そのポイントとして「自分の心の声を聞く力」にポイントを置いています。
多くの人が言語化でつまずく理由は、準備・練習もなくぶつけ本番で言語化に取組んでいるからだと。
例えば頭の中にあるモヤモヤを”そのまま”にしたことがでないでしょうか？
言語化しないまま放置してしまうと、整理されないお部屋状態になります。
これでは、いざ言葉にしようという場面でグチャグチャ状態から言葉を探すことになるので大変でしょう。
前もって準備する方法として
1日5分でもいいので本書の「言語化ノート術」に取組むことによって
言葉が整理されてストックができてくるので、言語化したい場面であわてなくなるでしょう。
この「言語化ノート術」で重要なポイントは、難しい理論ではなく“気づきを掘り起こす”作業「なぜそう感じたのか？」を自分に問いかけていくことだと説いています。
心が動いた出来事に小さな疑問を重ねていくことにより、思考は整理され、言葉として形になっていきます。
この視点を持つだけで、日常の中に言葉の材料が自然と増えていくでしょう。
2.本の要点・構成の紹介
この「こうやって頭のなかを言語化する」は、言語化をするためのプロセスを以下のような章で話しが進みます。
第1章、第2章は聞く力の大切さが書かれています。
第3章は具体的な言語化メソッドが紹介されています。
第4章、第5章は言語化メソッドをした効果。言語化ができることによるメリット紹介でした。
3.頭の中を整理する「言語化ノート術」の基本ステップ
言語化ノート術は「ためる → きく → まとめる」の3ステップで構成され、非常にシンプルながら効果の高い方法です。
複雑なフレームワークではないため、誰でも日々の生活に取り入れやすい点が魅力です。
3-1.Step①：心が動いた瞬間を「ためる」
最初のステップでは、日常の中で心が動いた出来事を「できごと＋感じたこと」の形で短くメモします。
長文である必要はなく、一言レベルでも十分です。
1日1つだけ書く習慣をつけることで、言葉の材料が少しずつ蓄積されていきます。
大切なのは“短くていい”ということです。
3-2.Step②：メモした言葉を「きく」
次のステップでは、蓄えたメモをもとに「のはなぜか？」と問いかけ、その理由を答えていきます。
この問いに対して答えることによって思考を深掘りし、感情や出来事の背景にある“気づき”へ導きます。
浮かんだ答えをすべて書き出すことで、思考が整理されていきます。
3-3.Step③：言葉を「まとめる」
最後のステップでは、書き出した言葉をグルーピングし、共通点を見つけながら1行の「結論」をつくります。
この過程をすることによって、断片的だった考えがひとつのメッセージとしてまとまり、自分の言葉として機能するようになります。
4-1.言語化がもたらす変化と実践で感じた効果
言語化ノート術を実践すると、日々の思考の流れがクリアになり、自分の感情の動きが理解しやすくなりました。
Step３の言葉を選ぶ過程で自分の価値観に触れることも多く、自己理解が自然と深まりました。
さらに言葉について考えるので、自然と言葉の数も増えていきます。
筆者自身も、言語化を続けたことで“選ぶ言葉”に意識が向くようになったとかいてます。
なぜこの表現を使ったのか？
どうしてこの言葉がしっくりくるのか？
問い直すことで、伝える力と選ぶ力が磨かれてスキルアップをしていきます。
また、言語化の過程で一度立ち止まる癖がつき、コミュニケーションにおいても落ち着いて言葉を扱えるようになりました。
これは仕事や人間関係でも大きなメリットがありました。ストレスを感じる場面でも感情に振り回されにくくなります。
まとめ
言語化は才能ではなく、誰でも鍛えられる“後天的なスキル”です。
この本で紹介される「言語化ノート術」は、頭の中を整理し、考えを言葉にする力を高めるシンプルで強力な方法でした。
これからできることは3つ
- 心が動いた出来事をメモする
- 「のはなぜか？」と問いを立てる
- 言葉をグルーピングして一行の結論にする
これを続けるだけで、言葉の数が増えていき、伝える力や自己理解が積みあがっていくでしょう。
言葉を丁寧に扱いながら、あなた自身の「オリジナル言語化」を育てていきましょう。
